レーシック手術による更なる被害防止対策の策定に関する要望について
エキシマレーザー角膜屈折矯正手術(レーシック手術)による更なる被害防止対策の策定に関する要望について 第一回目の提出日 平成24年6月25日 レーシック難民を救う会(被害者の会) エキシマレーザーによる角膜屈折矯正手術(以下、「レーシック手術」という。)については、アメリカの米国食品医薬品局(以下、「FDA」という。)が2007年4月にまとめた調査において、術後の後遺症が発生することが明らかになっております。調査項目は角膜表面上の問題に端を発するハロ(手術した患者の19.7%に出現)、グレア(17.5%)、夜間視力の低下(19.3%)、ドライアイ(21.0%)のみでしたが、FDAは消費者に対するレーシックの情報ページで「これらの症状は永遠に継続する場合もある」「失明の危険があります」とさえ警告しております。また、FDAは1998年から2006年の間にレーシック手術に対する否定的な報告が140件有ったと認めております。 我が国でこの手術を受けた患者の数は、神戸新聞社及びJ-cast news[iii]によれば2000年に年間2万人程度、2008年には年間40万人程度に増加しています。その一方、レーシック関連サイト「レーシックを考えるページ」の掲示板には、2012年6月22日の時点で6292件の投稿がなされており、そのほとんどは術後の深刻な後遺症に関するものです。 こうした現状を踏まえ、レーシック手術による更なる被害防止対策の策定として、下記の点について、可及的速やかにご対応いただきたく、要望いたしますので、ご検討をお願い申し上げます。 【要望事項】 1.レーシック手術による後遺症の全容解明のための、第三者機関による中立的な調査の実施。 2.「エキシマレーザー屈折矯正手術ガイドライン」(平成21年7月10日本眼科学会)に両眼視機能検査(眼位異常検査含む)の項目の追加を指導するとともに、施術クリニックへの検査実施に係るガイドライン遵守の指導の徹底。また、検査を実施しないクリニックに対する不認可及び認可の取消。 3.手術を安易に考える者を増やさないよう、医療分野におけるインターネット広告に対する基準の設定及び厳格な指導の実施。 4.国民が手術の概要やリスクを事前に検討できるよう、米FDAウェブサイトのように、レーシック手術のリスクが把握できる中立的な情報ページを厚生労働省のウェブサイトに追加。 5.術前の適応カウンセリングや、手術のリスク等に係るインフォームド・コンセントの実施について、基準の設定及び厳格な指導の実施。それを行わないクリニックの認可取消。
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